都市部の消防団員における家族に対するストレス開示抑制態度と ソーシャルサポートが精神的健康へ及ぼす影響

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タイトル別名
  • Inhibiting disclosure about stress to family and social support among Japanese volunteer firefighters
  • トシブ ノ ショウボウ ダンイン ニオケル カゾク ニ タイスル ストレス カイジ ヨクセイ タイド ト ソーシャル サポート ガ セイシンテキ ケンコウ ニ オヨボス エイキョウ
  • トシブ ノ ショウボウダンイン ニ オケル カゾク ニ タイスル ストレス カイジ ヨクセイ タイド ト ソーシャルサポート ガ セイシンテキ ケンコウ エ オヨボス エイキョウ

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抄録

都市部の消防団員における精神的健康及びソーシャルサポートの実態を明らかにし、精神的健康の規定因として、家族からのソーシャルサポートと家族に対するストレス開示抑制態度に焦点を当て検討を行った。その結果、以下の2点が明らかになった。第1 に、都市部の消防団員のIES-R ハイリスク率は3.8%、GHQ ハイリスク率は14.0%であり、ソーシャルサポート源として同僚団員より家族や知人が多く挙げられた。第2 に、家族に対するストレス開示抑制態度の中で「あきらめ」「弱みの隠蔽」が精神的健康を抑制し、「自己解消」のストレス開示抑制態度と家族と「他愛のない話ができる」ことが精神的健康を促進していた。したがって、消防団員の惨事ストレス対策において、ピアサポートを根幹としている現在の消防職員の惨事ストレス対策の消防団員に対する適用に加え、知人や家族などのソーシャルサポート源の活用及び家族に対するストレス開示抑制態度を考慮する必要性が示唆された。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 13 49-57, 2013

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

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