ジュディス・バトラーにおけるスピノザの行方(下) : コナトゥスから徳へ

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書誌事項

タイトル別名
  • Spinoza’s Conatus in Judith Butler: from Conatus to Virtue
  • ジュディス バトラー ニ オケル スピノザ ノ ユクエ ゲ コナトゥス カラ トク ヘ
  • ジュディス・バトラーにおけるスピノザの行方(下)コナトゥスから徳ヘ
  • ジュディス ・ バトラー ニ オケル スピノザ ノ ユクエ(シタ)コナトゥス カラ トク ヘ

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抄録

ジュディス・バトラーにとって、スピノザは重要な思想家である。実際、バトラーは『ジェンダーをほどく』(2004年)で「スピノザのコナトゥスは私自身の作品の核心でありつづけている」(Butler 2004, 198)と述べている。それでは、いかなる意味でスピノザのコナトゥスはバトラーの哲学の「核心」にあるのか。本論文は、前回の論文「ジュディス・バトラーにおけるスピノザの行方(上)―「社会存在論」への道」に引き続きこの問題を考察するものであり、とりわけバトラーの「倫理学」に焦点を当てて探求するものである。私たちはこれらの考察の結果、バトラーの倫理学においてコナトゥスが基盤的な役割を担っていること、また、スピノザの徳がバトラーの考える倫理のモチーフのひとつであることを見出すことになるだろう。

収録刊行物

  • 年報人間科学

    年報人間科学 35 73-87, 2014-03-31

    大阪大学大学院人間科学研究科社会学・人間学・人類学研究室

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