スケープゴーティング現象の定義とメカニズム

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タイトル別名
  • Definition and mechanism of scapegoatin
  • スケープゴーティング ゲンショウ ノ テイギ ト メカニズム

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抄録

スケープゴーティングとは、何らかのネカティブな事象が生起、あるいは生起が予見されている際に、事態発生や拡大・悪化に関する因果関係・責任主体が不明確な段階で、原因や責任をある対象に帰属したり、その対象を非難することが、一定の集合的広がりをもって行われることである。また因果関係の枠外にある対象に対する責任帰属や非難、そしてそのような認知や行為が共有化されていくプロセスもスケープゴーティングに含める。このスケープゴーティングにおいて、対象となるものをスケープゴートと呼ぶ。ここでは、スケープゴーテイングの発生プロセスに関するモデルを構成し、さらにスケープゴーティングを促進するマスメディアの報道特性やスケーフゴートの時間経過による変遷プロセス(波紋モデル)について述べる。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 14 1-15, 2014

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

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