漢字クラスにおけるグループ練習 : 練習タイプの違いに注目して
書誌事項
- タイトル別名
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- カンジ クラス ニ オケル グループ レンシュウ : レンシュウ タイプ ノ チガイ ニ チュウモク シテ
- Group Work in Kanji Class : Focusing on the Difference in the Type of Work
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説明
中級レベルの日本語学習者を対象とした漢字クラスにおいて,教師主導による導入・練習後に学習者同士で行うグループ練習の活動を取り入れている。グループ練習は大きく,学習者の1人が出題して他の学習者が答える「出題解答型」と,学習者同士で相談・協力しながら答えを考える「協力解答型」とに分けられる。この2タイプにおいて,学習者のやりとりにどのような違いが見られるかを観察した。その結果,いずれも学習者の1人が学習課の漢字・漢字語の読みにかかわる【出題】,【解答】を行った後で,他の学習者もその発話を【反復】するといった形で練習を進めていることが多かった。一方,両者の違いとしては,出題解答型では出題者が答えを知っているため,学習者の漢字・漢字語の習熟度にさほど影響されずに練習を進められていたのに対して,協力解答型では漢字学習が不得手な学習者らのグループでは答えるのに時間がかかり,練習中の発話機会も減ってしまっていた。協力解答型では学習者の習熟度に合わせた練習内容の工夫がより強く求められることがわかった。
収録刊行物
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- 富山大学国際交流センター紀要 = Journal of Center for International Education and Research, University of Toyama
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富山大学国際交流センター紀要 = Journal of Center for International Education and Research, University of Toyama 2 11-19, 2015-12
富山大学国際交流センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224805596032
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- NII論文ID
- 120005682754
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- NII書誌ID
- AA12702576
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- ISSN
- 21891192
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- HANDLE
- 10110/14970
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- NDL書誌ID
- 027052097
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可