宮澤賢治論 : 恋愛・結婚観の変遷と童話作品への反映(下)

書誌事項

タイトル別名
  • ミヤザワ ケンジロン : レンアイ ・ ケッコンカン ノ ヘンセン ト ドウワ サクヒン エ ノ ハンエイ(シタ)

この論文をさがす

説明

童話「シグナルとシグナレス」は大正十二年(一九二三年)五月十一日から二十三日まで岩手毎日新聞に掲載された、宮津賢治の生前発表童話の一つである。花巻駅に乗り入れる国鉄東北本線と岩手軽便鉄道それぞれの腕木式信号機をモデルとした、シグナルとシグナレスの切ない恋の物語である。 宮澤賢治の童話作品のなかで「恋愛」をモチーフとして取り扱ったものは少ない。とりわけ、「結婚」というテーマに言及している童話はこの「シグナルとシグナレス」だけであろう。本論は作者宮澤賢治の「結婚」観がどのように作品に反映されたか「シグナレスとシグナレス」を中心に、童話作品や詩・短歌作品を検証し考察するものである。

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ