魚津埋没林による石炭化行程に関する研究 : 石炭化度と土壌改良性との関係について

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タイトル別名
  • On the Coalification in the Wood of the Submerged Forest of Uodu : The Relation between the Coalification's degree and the Soil Conditioner
  • ウオズ マイボツリン ニ ヨル セキタンカ コウテイ ニ カンスル ケンキュウ , セキタンカド ト ドジョウ カイリョウセイ ト ノ カンケイ ニ ツイテ

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抄録

type:Article

The relatio n between the coalification's degree and the soil conditioner was researched by planting test. The soil conditioner was made of artificial coal, being heated in autoclave at 140℃ for 30 min. With lime water, and having been made of slightly high coalification index coal, was more efftive. Then it was clarified by the results of these studies that amount of the humic acid, the humin, by rational analysis was different from their true amount.

石炭は植物質が極めて長時間にわたって石炭化作用を受けて生成したことは明らかであるが,その初期生成物であるフミン酸,フミン質(フムス炭)等は石炭の本質となるもので石炭の生成過程及び構造等の研究上重要なものである。それらは化学的にも種々研究がなされているが,一般的に種類が多く構造が複雑で分子量が大きく純粋に単離することは困難で充分明らかにされていない。著者は魚津埋没林材を用いて人造石炭化しその初期石炭化行程においてリグニン,セルローズの変化及びその構造の推移を,主として示性分析,アセチルブロマイド法によるフミン質の定量及び赤外線吸収スペクトル測定により調べて来た。しかるにフミン酸塩,フミン質等の土壌改良性(団粒化作用,燐酸吸収促進作用)が明らかにされ農業上広く利用される様になって来た。本研究では埋没材を用いて得た人造石炭の石炭化度と上記土壌改良性の関係を調べた。その結果よりフミン酸,フミン質等の含有量が間接的に知られ,又一方これら人工的石炭化物質の土壌改良性を明らかにした。

identifier:富山大学工学部紀要,14(1/2)

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