磁気コアを用いた簡単な乗算回路に関する基礎研究

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タイトル別名
  • On the simplified digital computer multiplier circuit used magnetic Cores
  • ジキ コア オ モチイタ カンタン ナ ジョウザン カイロ ニ カンスル キソ ケンキュウ

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type:Article

This report stated the digital computer multiplier could be simplified by use of the matrices of the magnetic cores. We owed it to sticks abacus method by the chinese, Mr. Yui Chien Shan that it was realizable. It was calculated by making use of slight sticks group as multiplicand and multiplier respectively. For each number we made the sticks according to the number cross on the plane and we checked the number of cross point in each digit.

近年の科学技術のめざましい発達のかげにディジタル電子計算機のはたす役割の大なるものがある。経済社会の複雑化にともないディジタル電子計算機に対する要求も,より高速化,より大型化,より使用しやすくすることなどと大変難しくなってきている。これらの難しい要求を満たすには,演算時間を速くするとか,演算方式を改良するとか,安価な素子を開発するとかの手段をとらねばならない。その意味で,現在のディジタル計算機はまだまだ満足できるものではない。本研究では,中国人,千振善(ユイ・チエン・シヤン)の考案による棒珠算法をディジタル計算機の乗算方式に応用することにより,乗算回路をマトリクス化することができることをしめし,その応用として磁気コアマトリクスにより安定にして,安価な乗算回路が得られることをしめす。磁気コアは小型にして,信頼度が高いので,今後,大いに受入れられるであろう。本方法にしたがえば,乗算回路の構成が簡単になり,シフト速度を速くすることができる。

identifier:富山大学工学部紀要,18(1/2)

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