北京市,長春市にみる中国の都市交通政策

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  • ペキンシ チョウシュンシ ニ ミル チュウゴク ノ トシ コウツウ セイサク
  • Urban transport policies in China: case studies of Beijing and Changchun

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抄録

1970年代後半に米国の国内航空事業で始まった規制緩和の動きは,世界的規模での交通分野における規制緩和の動きにつながった。この流れは,我が国を含む西側先進諸国のみならず途上国の交通政策にも大きな影響を与えている。社会主義国である中国(中華人民共和国)でも,近年の改革開放政策のもと,私企業の参入を認め,市場に競争圧力を生み出すことで,経済の活性化を目指した動きがみられる。交通事業においても,公営パス中心の独占市場から,競争的な市場環境へと変化が生じている。筆者は富山大学環日本海地域研究センターの研究助成を得て2000年3月に中国北京市,吉林省長春市で現地調査を行う機会を得た。本論文では,中国の都市交通分野における近年の変化を,北京市,長春市を例に概観すると共に,政策の根底にある規制の考え方を明らかにすることが目的である。

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