根拠産出トレーニングが高校生の意見文生成に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- The Effects of Rationale Production Training on Argumentative Writings generated by High School Student
- コンキョ サンシュツ トレーニング ガ コウコウセイ ノ イケンブン セイセイ ニ オヨボス エイキョウ
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説明
本研究の目的は,高校生において「根拠産出トレーニング」を経験することが,その後の意見文生成や彼らの意見文に対する自己評価に影響を及ぼすのかどうか検討することであった。大阪府下の公立校において,「根拠産出トレーニング」を位置づけた国語科授業を計画・実施し,トレーニングの前後で比較した。その結果,高校生が作成する意見文の文章量に減少が見られた。意見文内の根拠については,そのアイデアユニット数に変化はないが,記述にかけられた文字数は減少していた。また,意見文の中に示された根拠の内容を,「根拠のタイプカテゴリー」に基づいて分類したところ,カテゴリー分布に変化は見られなかった。これより,トレーニングを経験することで,より引き締まった意見文が生成されるが,その根拠タイプには影響を及ぼさないことが示された。また,トレーニングの前後で「自身の書いた意見文への満足度」が低下したことから,トレーニングを介して,自身の書いた意見文への判断が慎重になる可能性が示唆された。
収録刊行物
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- 大阪大学教育学年報
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大阪大学教育学年報 23 3-15, 2018-03-31
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224811098240
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- NII論文ID
- 120006414443
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- NII書誌ID
- AN1055404X
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- DOI
- 10.18910/67857
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- HANDLE
- 11094/67857
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- NDL書誌ID
- 028929635
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- ISSN
- 13419595
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
- KAKEN