インターネット・サービスが変える空の旅

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抄録

インターネット・サービスが普及する20 年ほど前まで、飛行機に乗ろうとする際に予約を取ろうとすると、まずは航空会社に電話をかけるか、航空会社の支店や旅行代理店に出向いて予約を作成し、航空券を発券してもらう必要があった。そして、飛行機に乗る当日に空港の窓口で、航空券と搭乗券を引き替えてから飛行機に乗る、という手順が一般的であった。しかし、1990 年代後半に始まる、インターネット利用の普及に伴い、1995 年にはブリティッシュ・ミッドランド航空がインターネットを通じた航空券の予約と運賃支払いのサービスを開始し、北米においても同年にアラスカ航空が同様のサービスを開始した。日本においては、1996年に日本航空によって、1997 年には全日空によって国内線のインターネット予約サービスが始まっている。その後も、多くの航空会社や旅行代理店などによって、ウェブサイトを通じた航空券の予約・販売が行われるようになり、2003 年からサービスが開始されたスカイスキャナーなどのように、複数の航空会社や旅行代理店を横断的に検索し、直行便や乗継便なども含めたフライトスケジュールや運賃などを比較しながら予約・購入を行うことができるサイトも現れた。そして、2017 年においては航空券の予約の半数以上が、インターネットを通じて行われているとみられる。こうした航空券の予約に限らず、現在では、飛行機を使った旅行に関係する、様々なインターネット・トービスが展開されている。本稿では、飛行機による旅行をより便利・快適にする上で役に立つと思われるインターネット・サービスをいくつか取り上げて紹介する。

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