中小規模病院の教育担当者における役割遂行に対する認識

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  • チュウショウ キボ ビョウイン ノ キョウイク タントウシャ ニ オケル ヤクワリ スイコウ ニ タイスル ニンシキ

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抄録

2010 年4 月,厚生労働省は新人看護師の離職率の低減を目的として,新人看護職員研修制度とともに,教育担当者を新たに設置した.大規模な病院では教育研修体制が整備されている一方,中小規模病院では整備が困難なところがある.しかし,病院規模別の教育担当者に関する研究はなされていない.本研究の目的は,離職率が高い傾向にある中小規模病院の教育担当者における役割遂行に対する認識を明らかにすることである.本研究ではA 県内の中小規模病院の教育担当者に対して,質問紙調査と面接調査を行った.その結果,教育担当者の役割遂行に対する認識は,【新人看護師の成長が嬉しくやりがいにつながる】などの肯定的な認識へとつながっていることが示された.また,否定的な認識がある場合でも,上司・同僚,スタッフ,プリセプターの協力が得られると,【院内で新人看護師指導の情報を共有する場がある】などの肯定的な認識へとつながることが示された.組織一丸となって新人看護師を育てるという風土を作り上げることが,【教育担当者としての負担がある】という否定的な認識を少しでも軽減できることが示唆された.

identifier:http://usprepo.office.usp.ac.jp/dspace/handle/11355/469

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