Revolution, Allegory, Irony in 1947 : From Ishikawa Jun and Hayashi Tatsuo to Onishi Kyojin and Yoshimoto Takaaki

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  • 一九四七年の革命、アレゴリー、アイロニー : 石川淳、林達夫から大西巨人、吉本隆明へ
  • イチキュウヨンシチネン ノ カクメイ 、 アレゴリー 、 アイロニー : イシカワジュン 、 ハヤシ タツオ カラ オオニシ キョジン 、 ヨシモトリュウメイ エ

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石川淳の一九四七年の小説「処女懐胎」と「かよひ小町」は、今日的な「護憲」ではなく、「革命」の認識論的布置において書かれた。その天皇制打倒の立場からする日本国憲法への批判と二・一ゼネストへの評価は、中野重治らと共通する。また、その「カトリック=コムミュニスム」のアレゴリーと事後的なアイロニーは、それらが戦前から持続されたこととあわせて、林達夫らと共通する。なお、それらは戦後の諸作とともに、戦前においては小説「普賢」にもあらわれていた。さらに、アイロニーの事後性については、本多秋五らとも共通する。そして、そのアレゴリーとアイロニーは、表象、代行作用への批判という観点から、大西巨人と吉本隆明によって批判された。

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