<原著>リンパ浮腫外来患者のマッサージ実施による主観的症状の変化

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タイトル別名
  • Symptom change from lymph-drainage-massage implementation among outpatients with lymphatic edema
  • リンパ浮腫外来患者のマッサージ実施による主観的症状の変化
  • リンパ フシュ ガイライ カンジャ ノ マッサージ ジッシ ニ ヨル シュカンテキ ショウジョウ ノ ヘンカ

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抄録

A大学病院リンパ浮腫外来に通院中の患者11名を対象に,患者自らが実施する3ヶ月間のリンパマッサージの,主観的症状への効果を明らかにすることを目的とし,調査を実施した。実施頻度が高値だったのは,マッサージ,包帯・ストッキングによる圧迫で,低値だったのは,圧迫中の運動であった。調査開始時は,「こわばり感」「腫れ感」等が高値で,3ヶ月後低値になったのは「こわばり感」「膝まずくことがつらい」等7 項目であった。リンパマッサージ実施状況と主観的症状との関係では,1 ヶ月目は『包帯使用回数』と「痛み」「つっぱり感」等に,3ヶ月目は『マッサージ時間』と「歩くことがつらい」等の間に有意な負相関があった。リンパマッサージ実施による主観的症状の改善は,1ヶ月目と3ヶ月目により異なるが長期間みられるため,継続的な実施が有効である。

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