<原著> 緩和ケア病棟入院患者と担当看護師が捉えた患者の生活の質の相違

書誌事項

タイトル別名
  • The Cognitive Difference of Quality of Life between Terminal Patients and Nurses in the Palliative Care Unit
  • 緩和ケア病棟入院患者と担当看護師が捉えた患者の生活の質の相違
  • カンワ ケア ビョウトウ ニュウイン カンジャ ト タントウ カンゴシ ガ トラエタ カンジャ ノ セイカツ ノ シツ ノ ソウイ

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抄録

緩和ケア病棟入院中の患者(以下,PCU患者)の生活の質の認知と担当看護師が捉えた患者の生活の質の認知を比較し,共通点,相違点を明らかにするため,PCU患者・担当看護師各19名を対象とし,生活の質の認知を機能状態を測定するFLIC(Functional Living Index-Cancer)日本語版とよい状態を測定するGWBS(General Well-being Schedule)日本語版を用いて調査した。PCU患者の生活の質の認知と担当看護師が捉えた患者の生活の質の認知の共通点は,「ADLが高い」,「家族・友人との関係に満足している」,「悲しみ・失望がない」という項目に関してであった。また相違点は「医療スタッフとの関係に満足している」,「医療スタッフ・家族との話し合いができている」,「不安・動揺がない」という項目に関してであった。全体的に患者は看護師と比較し,生活の質を高く認知する傾向があることが示唆された。

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