コレクティブハウジング居住を通じた親の社会化とその要件 : コレクティブハウス秋桜を事例として
書誌事項
- タイトル別名
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- Socialization of Parents and Living Conditions in Collective Housing : A Case Study of Collective House Kosumosu
- コレクティブ ハウジング キョジュウ ヲ ツウジタ オヤノ シャカイカ ト ソノ ヨウケン コレクティブ ハウス コスモス ヲ ジレイ ト シテ
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説明
社会学 : 論文
人は、社会においていかにして自己形成を図るのか。この点を把握する上で、社会学では社会化という概念が用いられ、家族がその担い手の一つとして重要な意味を持ってきた。しかし、従来の核家族を前提とする社会化研究では、親が他者から育児を通じて影響を受け、社会化される可能性が看過されてきた。本稿ではコレクティブハウジング(以下、「コレクティブ」と略称)を事例に、「親の社会化」という観点から、コレクティブ居住が親の意識や行動に与える影響、及びそれを可能とする要件について考察する。本稿では「コレクティブハウス秋桜(以下、「秋桜」と略称)」を取り上げ、秋桜での観察と夫婦3組のインタビュー・データに基づき分析を行った。その結果、秋桜における「親の社会化」として、(1)育児・母親規範からの解放、(2)育児の仕方の相対化と相互参照、(3)親の不完全さの受容、(4)親役割の問い直し、の4点を確認した。さらに、秋桜での「親の社会化」は、居住者間の近接性を高める空間的特徴と、自主運営を基に築かれてきた自省性と平等性と協同性と信頼性に基づく居住者間の肯定的な社会関係的特徴とが、相互補完的に支え合うことで可能になることを明らかにした。コレクティブは、異質な価値や生活様式を持つ他者同士が、相互にその差異を認識し尊重した上で互いに共存できる方法を模索していく暮らし方という点で、現代的な共存のあり方としても意義がある。
収録刊行物
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- 年報人間科学
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年報人間科学 41 1-17, 2020-03-31
大阪大学大学院人間科学研究科社会学・人間学・人類学研究室
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224817517952
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- NII論文ID
- 120006817080
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- NII書誌ID
- AN0020011X
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- DOI
- 10.18910/75371
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- HANDLE
- 11094/75371
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- ISSN
- 02865149
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN