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  • 非小細胞肺癌に対する術後補助化学療法の有効性に関する検討

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非小細胞肺癌における術後補助化学療法はエビデンスのある治療戦略であるが、予後改善効果を認める患者は一部の集団であることから、毒性に見合った効果であるのか問題点も指摘されている。そこで当院における術後補助化学療法の有効性について検証した。2014年4月~2017年3月までの3年間で術後病理病期Ⅱ~皿A期の非小細胞肺癌症例について検討した。術後補助化学療法としてシスプラチン(CDDP)+ビノレルビン(VNR)併用療法を行った群と何らかの理由で行わなかった群に分け、無再発生存期間と全生存期間を比較した。また治療完遂率、血液毒性、治療関連死亡率についても検討した。CDDP+VNR群29例と化学療法なし群11例で比較したところ無再発生存期間、全生存期間ともにCDDP+VNR群で有意な延長効果を認めた。治療完遂率は62%であり臨床試験と比較して良好だった。グレード3以上の血液毒性は好中球減少52%、貧血3%、血小板減少3%であった。治療関連死亡は1例3%で認めた。本検討の結果、術後補助化学療法による無再発生存期間の延長効果が示唆された。また毒性に関しても既報と遜色のない結果だった。

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