表面筋電図の筋電量の解析による健常若年者の舌骨上・下筋群活動に及ぼす前舌保持嚥下法の影響

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  • ヒョウメンキンデンズ ノ キンデンリョウ ノ カイセキ ニ ヨル ケンジョウ ジャクネンシャ ノ ゼッコツ ジョウ ・ カキングン カツドウ ニ オヨボス ゼン ゼツ ホジエンカホウ ノ エイキョウ

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抄録

前舌保持嚥下法が嚥下関連筋である舌骨上筋群および舌骨下筋群へどのような負荷を与えているのかを表面筋電図を用いて計測した.対象は健常若年成人30名(男女各15名)とし,表面筋電図の電極貼付部位は,顎二腹筋前腹相当部(舌骨上筋群)と甲状舌骨筋相当部(舌骨下筋群)とした.挺舌なしの通常位,挺舌1 cm 程度の小保持位,挺舌2 cm 程度の大保持位それぞれの空嚥下時筋活動の筋電量を測定し比較した.その結果,1 )空嚥下時筋活動の筋電量の積分値は,舌骨上筋群では通常位と大保持位の比較のみ,舌骨下筋群では全ての舌保持位間の比較で挺舌距離が増すにつれ増大した(P<0.05).2 )積分値/秒は,舌骨上筋群の通常位と大保持位の比較のみ挺舌距離を長くした方が増大した(P<0.05).このような成績から前舌保持嚥下法は挺舌距離を長くするほど嚥下関連筋の筋電量が増大する傾向にあるようであった.

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