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- ショウワ イシン ウンドウ : オオモトキョウ ・ デグチオウ ジン サブロウ オ チュウシン ニ
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明治末期から大正期を経て昭和初期にかけて、いわゆる「第二維新」を掲げる多くの運動が展開された。日本のファシズム化の過程で結成された多くの国家主義団体は、ほとんど大衆的組織基盤をもっておらず、しかも、組織機構を整備していなかった。ごく少数の幹部が勇ましいスローガンを掲げていたに過ぎず、経済的基盤も弱かった。しかし、大本教および出口王仁三郎の思想と運動は、これまでのテロやクーデターに頼った右翼や青年将校に比べて、大衆組織力、社会への影響力という点で、群を抜いていた。 そして、大本教および出口王仁三郎の運動を「天皇制ファシズム」を推し進める他の団体、青年将校らと比較した場合、決定的に違う点は、テロやクーデターのような暴力的手段に訴える盲目的な行動主義とは一線を画し、「大衆的な基盤」に基づいて、あくまでも「無血」の「第二維新」を目指したことである。出口王仁三郎が追求したのは「民衆の力を結集すること」による社会変革であったのである。
Journal
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- 専修人間科学論集. 社会学篇
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専修人間科学論集. 社会学篇 8 53-64, 2018-03-23
SENSHU DAIGAKU NINGEN-KAGAKU GAKKAI(The Senshu University)
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224825495424
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- NII Article ID
- 120006784898
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- NII Book ID
- AA12515455
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- NDL BIB ID
- 029089975
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- ISSN
- 21863156
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
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