東日本大震災後の民間支援とNPO法・税制の抜本的改正が市民セクターにもたらすもの

書誌事項

タイトル別名
  • ヒガシニホン ダイシンサイ ゴ ノ ミンカン シエン ト NPOホウ ・ ゼイセイ ノ バッポンテキ カイセイ ガ シミン セクター ニ モタラス モノ
  • Influence of Philanthropic Suport after Higashi-nihon-earthquake and Revision of NPO-tax-deduction-system and NPO-Law to Civil Sector in Japan

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抄録

type:Article

日本の今後の市民セクターに大きな影響を及ぼすと考えられる出来事が、2011年前半に生起した。3月11に発生した東日本大震災後のNPOの救援・生活再建に向けた活動と、6月に成立した2011年度NPO寄付税制および2012年4月施行の改正NPO法の成立である。本稿では、これを市民セクターの第2ステージの開始と捉え、これら二つの事象を分析するとともに、今後の市民セクターの目指すべき姿と課題について考察する。なお第1ステージは、1995 年の阪神・淡路大震災とその後の1998年のNPO法の成立と施行に始まったと考えている。ここでは市民セクターを「民間非営利セクターのうち、特に市民の共感と協力に支えられたセクター」ととらえ、日本では未だ萌芽的な段階にあり、その活動は必ずしも日本社会に定着し、日本社会を大きく変えていく力をつけたとは言い切れないとの認識にたっている。

収録刊行物

  • 現代福祉研究

    現代福祉研究 12 17-41, 2012-03-01

    法政大学現代福祉学部現代福祉研究編集委員会

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