状況モデルの更新回数は物語の面白さを促進するのか? : 移入尺度を用いた実験的検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Does updating situation models facilitate the evaluation for readers' interests?
- ジョウキョウ モデル ノ コウシン カイスウ ワ モノガタリ ノ オモシロサ オ ソクシン スル ノ カ? : イニュウ シャクド オ モチイタ ジッケンテキ ケントウ
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説明
本研究では,物語の構成によって異なる状況モデル更新の数が,読み手の物語に対する移入度に影響するかどうか検討した。時間や空間,事象などが交互に提示され,状況モデルの更新の数が多い交互条件と,連続して提示され,更新の数が 1回である連続条件に分けて構成による影響に関して大学生を用いて実験した。状況モデルの更新は,読み手に心的負荷を与え,同時に認知的 藤を起こさせ,面白いという感情を喚起させる。つまり,交互条件のほうが連続条件よりも状況モデルの更新の数が多くなるため,より移入得点が高くなると考えられた。1要因 2水準(物語の構成:交互条件・連続条件)の実験の結果,交互条件のほうが連続条件よりも移入尺度得点が高く,本研究の仮説が支持された。よって,読み手は多くの更新を繰り返すことで興味が喚起され,物語の世界に入り込みやすくなったと考えられる。
収録刊行物
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- 法政大学文学部紀要
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法政大学文学部紀要 73 99-108, 2016-09-30
法政大学文学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224827800192
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- NII論文ID
- 120005893726
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- NII書誌ID
- AN00226157
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- HANDLE
- 10114/12781
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- NDL書誌ID
- 027720710
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- ISSN
- 04412486
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
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