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- タイトル別名
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- シュ リ ホウゲン ニ ミル ホウ セツビジ ト ギモンブン イントネーション
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抄録
type:Article
琉球方言の特徴の一つとして、疑問法が複雑で、本土方言と異なる点があげられる。本稿では首里方言における疑問の法接尾辞「+ミ」(通常疑問文)、「+ガ」(疑問詞疑問文)および「+ラ」(係り結びの強調疑問文)を含む発話のイントネーションを調べた。その結果、これらの接尾辞を含む動詞は、叙実の法接尾辞「+ン」や「+ル」を含む語と同一のイントネーション形を持ち、法接尾辞まで含めて語としてのアクセント型をとることが明らかにされた。したがって、疑問の法接尾辞「+ミ」「+ガ」「+ラ」は下降型の語の場合は低く、平板型の場合は高く平らに実現される。しかし疑問詞や係助詞に直続する場合には動詞のアクセントが消滅する発話となり、いずれのアクセント型でも低く平らに実現される。標準語では疑問文の種類に関わらず文末に終助詞の「の」や「か」を付加し、いずれも上昇調のイントネーションで発話される点で、大きく異なる。
収録刊行物
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- 琉球の方言
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琉球の方言 35 1-16, 2011-03-31
法政大学沖縄文化研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224828460288
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- NII論文ID
- 120005698439
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- NII書誌ID
- AN00197434
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- ISSN
- 13494090
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- NDL書誌ID
- 11098779
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles