日本語教師のためのCSCL環境「みんなの教材サイト」の開発と評価:利用者の視点を重視したサイト開発と運用の実際
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- ニホンゴ キョウシ ノ タメ ノ CSCL カンキョウ ミンナ ノ キョウザイ サイト ノ カイハツ ト ヒョウカ リヨウシャ ノ シテン オ ジュウシ シタ サイト カイハツ ト ウンヨウ ノ ジッサイ
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Abstract
「みんなの教材サイト」は、教材用素材の提供と、日本語教師がそれぞれの教育現場で教材作成や授業設計に役立て、また他の教師との相互交流を通じて各自の専門性を高めていくことを支援するために開発されたウェブサイトである。本サイトは、内容・機能面においては、学習科学の一分野であるコンピュータによる協調学習支援(CSCL)研究を理論的枠組みとしている。また、サイトの開発・評価の方法論として、教育工学におけるシステム的な教材設計・開発の手順、教授設計論(Instructional Design)を参照した。本サイトの開発及び運用面での特徴として、各局面ごとに評価を組み入れ、「形成的評価」を重視している点が挙げられる。 本稿では、教授設計論という観点から、サイトの開発及び運用方法についての評価と課題について述べる。また、CSCL環境の構築という観点から、サイトの内容・機能面の評価と課題について分析し、今後の方策について述べる。 まず、これまでの開発及び運用について、Flagg(1990)の言う形成的評価の三つの観点に基づいて見直した。Flaggは、形成的評価の観点として「使いやすさの問題」「受容の問題」「有効性の問題」の三つを挙げている。第一次開発では、ユーザーテストに代表されるように、主に「使いやすさの問題」に評価の焦点を当てた。第二次開発では、「使いやすさの問題」に着目すると同時に、教師研修で本サイトを利用し、利用者の反応を見るなど「受容の問題」にも注意を払ったといえる。現在進行中の第三次開発では、これら二つの問題に注意を払いつつ、「有効性の問題」について評価を行うことが重要であると考えている。「有効性の問題」の評価の準備段階として、CSCL環境の構築という観点から現時点でのサイトの評価を行い、利用者ニーズを把握するためのログ解析ツールの導入、利用者ニーズにあったコンテンツ開発を行うための利用者の類型化(ポジショニングマップの作成)、センター内外の教師研修との連携、の三つの方策が有効であるという認識に至り、第三次開発に反映した。
identifier:http://www.jpf.go.jp/j/urawa/about/bulletin/pdf/14/paper-02.pdf
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identifier:KJ00000676317
Journal
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- 日本語国際センター紀要 = The Japan Foundation Japanese-Language Institute, Urawa Bulletin
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日本語国際センター紀要 = The Japan Foundation Japanese-Language Institute, Urawa Bulletin 14 13-32, 2004-03-15
[出版社不明]
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Keywords
Details
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- CRID
- 1390009224831986816
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- NII Article ID
- 110000940221
- 10029777880
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- NII Book ID
- AN10391138
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- ISSN
- 09172939
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- NDL BIB ID
- 6874325
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1511/00000506/
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles