主成分分析法およびクラスター分析法による福岡県南部の農業地域区分

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  • Agricultural Regionalization in the Southern Part of Fukuoka Prefecture by Using Principal Component Analysis and Cluster Analysis
  • シュセイブン ブンセキホウ オヨビ クラスター ブンセキホウ ニヨル フクオカ

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抄録

農業開発計画を策定しようとする場合,それぞれの地域がどのような性格の地域であるかを明確にすることは非常に重要である.地域の性格づけを行う際,最も簡便な方法は,地域の性格を端的に表わすと考えられるいくつかの指標を選んで単純平均したり,分析目的にあわせて主観的に付したウエイトを川いて加重平均したりする方法である.しかし,単純平均はウエイトがすべての指標について同一であると考えることに等しいので,これらの方法はいずれもウエイトについての客観性が保証されない.このような問題を解決する方法として,最近次第に主成分分析や因子分析等のいわゆる多変量解析が利用されるようになってきた.これによって,本来多変量的性格をもつ地域特性がその多変量的性格を失うことなく,いくつかの基本的成分ないし因子によって表現されるようになった.また,距離概念の採用によって多次元空間に布置された基域(単位地域)のグループ化は,クラスター分析その他の導入によって著しく効率化・客観化されつつある.本研究の目的は,このような最近の地域区分に関するデータ処理手法のなかで最も中核的な位置を占めると思われる主成分分析およびクラスター分析を福岡県南部(筑後川水系地域のうち福岡県に属する地域)の市町村別データに適用することによって実用的・客観的な農業地域区分を行い,各地域を性格づけることである.

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