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説明
合成開口レーダ(SAR)による地球観測では,季節や時刻,雲などによる影響が少ないため安定した結果を期待できる。とくに,SAR による観測値に含まれる位相の差をとる干渉SAR は微細な地形変動を面的に捉えることができる有用な技術となっている。干渉SAR 処理において発生する軌道誤差に起因する残存軌道位相は,画像全体に対して影響を及ぼし,地形変動量の推定時や地形変動パターンを判読する際に特に問題となる。本論文では,干渉SAR における基線長に対する補正値に基づく軌道位相の変化量を示す数式を示すとともに,残存軌道位相の除去方法を提案した。さらに,本方法を干渉SAR 処理ソフトウェアに組み込む方法を述べるとともに,人工衛星搭載型SAR を用いた干渉SAR 処理例から残存軌道位相を除去した画像を示しその効果を明らかにした。
収録刊行物
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- 鳴門教育大学情報教育ジャーナル
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鳴門教育大学情報教育ジャーナル 12 17-25, 2015-03
鳴門教育大学情報基盤センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224845455744
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- NII論文ID
- 120006553543
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- NII書誌ID
- AA12563855
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- ISSN
- 18823661
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN