<論説>初期イスラーム時代のエジプトにおける土地所有について

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タイトル別名
  • <Articles>Landholding in Egypt in the Early Islam
  • 初期イスラーム時代のエジプトにおける土地所有について
  • ショキ イスラーム ジダイ ノ エジプト ニ オケル トチ ショユウ ニ ツイテ

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説明

初期イスラーム史における土地制度が論じられる場合、それは概して地域や時代の変化を無視して、いわゆるイスラーム法学者のいう土地制度のことが志向されることが多い。実は「イスラームの土地制度」そのものも、イスラーム法における他の分野の法理論と同様、一つの歴史的な産物であって、そこに至るまでの過程が把握されなければ意味をなさない。しかもその過程は西アジアの諸地域で当然異なっていたはずである。それはアラブが、ササン朝やビザンツのそれぞれ異なる土地制度をもつ支配地域を受け継いだからである。本稿ではこの点に留意しながら、地域をエジプトに限り、アラブ征服期からアッパース朝にかけての土地制度の展開を検討したい。

収録刊行物

  • 史林

    史林 54 (1), 43-96, 1971-01-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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