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- Nakategawa Yoshio
- 早稲田大学教育学部教授
Bibliographic Information
- Other Title
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- <論説>ブルクハルトとギリシア史
- ブルクハルトとギリシア史
- ブルクハルト ト ギリシアシ
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Abstract
ブルクハルトの遺稿『ギリシア文化史』は、それが公刊された直後、当時の指導的古代学者たちのきびしい批判に晒された。その後この書に対する見方は改まり、しだいに高く評価されるようになったが、今日のギリシア研究とこの書との関係は、客観的にはまだほとんど究明されていない。本稿は第一に、「アゴーン」や「ポリス」をはじめとして、ブルクハルトの創見にかかるギリシア史上の諸問題が以後の研究にどのように受けとられたかを、なるべく客観的に追跡し、第二に、『ギリシア文化史』がおもにドイツの古代研究の流れの中で、どのような位置を占めているかを見定め、第三に、『ギリシア文化史』に対する評価の変遷を辿り、はじめ優勢であった批判的傾向が一九三〇年ごろを境として肯定的評価に場所を譲った事情、またこの転換をもたらした背景の諸事情を観察し、第四に、『ギリシア文化史』の今日的意義として、それがわれわれのギリシア研究に何を与えうるかを論じたものである。
Journal
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- 史林
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史林 70 (3), 325-357, 1987-05-01
THE SHIGAKU KENKYUKAI (The Society of Historical Research), Kyoto University
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224846235392
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- NII Article ID
- 120006597507
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- NII Book ID
- AN00119179
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- HANDLE
- 2433/238920
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- NDL BIB ID
- 2843044
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- ISSN
- 03869369
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Allowed