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- 酒井 一臣
- 大阪大学大学院文学研究科招へい研究員
書誌事項
- タイトル別名
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- <Articles>The Influence of Democracy on the Japanese Diplomatic Theories in the 1920s : The Case of 'National Diplomacy' (Special Issue : NATION and ETHNICITY)
- 外交の民主化と国際協調主義--「国民外交」論を中心に
- ガイコウ ノ ミンシュカ ト コクサイ キョウチョウ シュギ コクミン ガイコウ ロン オ チュウシン ニ
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抄録
大正デモクラシー運動の進展とあいまって、外交の民主化が論じられた。本稿は、『外交時報』に掲載された信夫淳平の「国民外交論」をてがかりに、外交の民主化の内実と限界を考察するものである。国民外交論は、国民の総力を結集する目的で唱えられた。しかし、議論の背景には、「愚民」に外交問題は論じられないとする発想があり、制度的な民主化を外交に反映させることには慎重であった。また、「ネイション」の両義性、つまり国民と民族の境界線が曖昧にされたため、国民外交が民族外交へ変質したとき、国民本位の外交を掲げる国民外交論では有効な反論を提示できなかった。吉野作造は、国民が国際民主主義の進展を望んでおり、国民の手に外交を委ねることを主張するにいたるが、国民が吉野の理想から離れたとき、その無謀さを諭すしかなかった。こうした外交の民主化論の限界は、エリートの主導する大国間協調を軸とする国際協調主義外交の限界と重なるものであった。
収録刊行物
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- 史林
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史林 94 (1), 106-124, 2011-01-31
史学研究会 (京都大学大学院文学研究科内)
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224846584576
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- NII論文ID
- 120006598577
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- NII書誌ID
- AN00119179
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- HANDLE
- 2433/240163
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- NDL書誌ID
- 10951254
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- ISSN
- 03869369
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可