<論説>江戸幕府元文の貨幣改鋳
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- 伊東 多三郎
- 東京大学教授
書誌事項
- タイトル別名
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- <Articles>The Debasement of Currency by the Edo (江戸) Government at the Genbun (元文) Period
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説明
元禄・享保年間は近世貨幣経済の発展期であると共に、貨幣制度の混乱期であった。享保改革に於いては、通貨政策は最も難しい政治問題となったが、之につき、一般に貨幣史研究の立遅れの為に詳しい実情が知られて居ない。正徳の良貨鋳造による元禄宝永の悪貨整理方針、享保年間における此政策の継承強行は多くの波瀾を起したのであるが、元文に入って (即ち享保改革の後半期に) 正徳以来の政策が変更され、品位の劣れる元文金銀の鋳造を見るに至った。本稿はこの元文改鋳を取扱い、享保改革における貨幣問題研究の一端としようと志したものである。貨幣史研究の未熟を省みて今後の研究促進を期する為に、出来る限り事実を詳述し、物価との関係、貨幣経済発展における意義等の重要問題は後日の研究に譲ることとした。
収録刊行物
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- 史林
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史林 38 (3), 196-217, 1955-05-01
史学研究会 (京都大学文学部内)
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224848539520
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- NII論文ID
- 120006817985
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- NII書誌ID
- AN00119179
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- HANDLE
- 2433/249183
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- ISSN
- 03869369
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可