<論説>シュトレーゼマン外交とヴァイマル共和政の安定

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タイトル別名
  • <Articles>Stresemann's Foreign Policy and the Stability of the Weimar Republic
  • シュトレーゼマン外交とヴァイマル共和政の安定
  • シュトレーゼマン ガイコウ ト ヴァイマル キョウワセイ ノ アンテイ

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説明

ヴァイマル共和政の安定期 (一九二四年~二九年) のはじめとおわりは、シュトレーゼマン外交の展開された時期のはじめとおわりにほぼ一致を見ている。この一致が偶然のものでないことは、これまでも概親書などでしばしば指摘されてきたが、しかし、そのことを充分に整理された形で説明した研究は、まだ見当らないようである。私はこの論文においては、さし当りシュトレーゼマンの西方政策のドイツ国内政治に対する影響に焦点をしぼつて、この園難な仕事ととりくんでみた。そしてその結果、シュトレーゼマンの西方政策をめぐつて形成された広汎な政党フロントが、ヴァイマル共和政の安定を支える一つの大きな要因になつていたことを確認することができた。このような結論は、ヴァイマル共和政の崩壊の問題に接近する場合の、一つの有力な手がかりを提供するものだとおもう。

収録刊行物

  • 史林

    史林 44 (5), 754-780, 1961-09-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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