<論説>十八世紀中葉ロシアにおける労働力市場の性格について

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タイトル別名
  • <Articles>Serfdom and Capitalism in the Russian Light Industries

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抄録

この論文は十八世紀二〇~六〇年代でのロシア軽工業の発展を農民の都市 (モスクワ) 進出並びにそれと関連する労働力市場の形成の面から考察したものである。 この時期には、すでにかなりの農民出身雇傭労働者が軽工業マニュファクチュアに出現し、かつ、農民ブルジョアジーの抬頭も見受けられるのであるが、反面において、工場で働く自由雇傭労働者の多くが同時に貢租農民として土地及び農奴制との強いつながりをもつていたことによつて、彼らは工場での恒常的な労働力としての役割をはたしえなかつた。 かくて十九世紀後半の農民解放に至るまでのしばらくの間、農奴制的隸属下にある強制労働者が、工場での基幹労働者としての過渡的な役割をになうにいたる必然性がでてくる。

収録刊行物

  • 史林

    史林 45 (3), 413-439, 1962-05-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390009224848728192
  • NII論文ID
    120006818398
  • NII書誌ID
    AN00119179
  • DOI
    10.14989/shirin_45_413
  • HANDLE
    2433/249645
  • ISSN
    03869369
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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