<研究ノート>ランカスター朝における庶民院の立場

書誌事項

タイトル別名
  • <Note>The Commons in the Lancastrian Parliament and their Development
  • ランカスター朝における庶民院の立場
  • ランカスター アサ ニ オケル ショミンイン ノ タチバ

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説明

英国憲政史上、ランカスター朝議会の発達は注目すべき現象と考えられ、重要な評価が下されているが、その本質については立ち入った考究は存在せず、同時にヨーク・テューダー朝議会との関連についても、明確な解答が与えられていない現状である。ランカスター朝治世は、一方において封建大貴族の権力集中した時期であるとともに、他方、テューダー絶対主義の藩屏たるジエントリ層の発芽・発展する時にあたり、議会においても、当然かかる事情が反映するはいうまでもない。本稿は右の事情を考慮しつつ、従来未開拓な分野であったランカスター朝議会の本質、ひいてはそのヨーク・テューダー朝議会との関連性について考察するが、その行程を、(一)庶民院と封建大貴族との関係-庶民院の王国統治上に占める位置、(二)議員の社会的基盤の変化-ジエントリ層の都市選挙区への進出状況、(三)第二節と関連して州・都市選出議員の基盤の同質性、の三節に分けて検討した。

収録刊行物

  • 史林

    史林 49 (6), 925-945, 1966-11-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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