マラウィ湖産シクリッド魚類の臀鰭斑紋型と繁殖行動との関係について

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  • Relationships between spot type on male anal fin of Malawian mouth-brooding cichlid fishes and mating behavior

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8種の口内保育型マラウイ湾産シクリッドについて、繁殖行動を観察し、雄臀鰭の斑紋タイプと繁殖行動との関係を調べた。繁殖行動は7つの段階、すなわち、体側誇示(段階1)、誘導(段階2)、刺激(段階3)、産卵(段階4)、卵回収(段階5)、受精(段階6)、擬似受精(段階7)、に区分された。臀鰭の斑紋は4タイプ、すなわち、卵型(Labidochiromix caeruleus、Melanochromis auratus および Pseudotropheus zebra)、長卵型(Aulonocara hansbaenschi)、楕円型(Nimbochromis livingstoni)および消失型(Aulonocara jacobfreibergi、Fossorochromis rostratus および Placidochromis electra)に分けられた。段階1と3は全種で観察され、段階7は、A. hansbaenschi と F. rostratus 以外で観察された。段階4から6は P. electra と N. livingstoni でのみ観察された。一方、段階2は卵型あるいは長卵型斑紋を有する A. hansbaenschi、L. caeruleus および M. auratus でのみ観察され、雌の繁殖行動誘発における卵型の斑紋の役割が示唆された。

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