インド・ムンバイーにおける映画生産・流通システムと空間構造

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タイトル別名
  • Spatial Characteristics of Production and Delivery of Films in Mumbai, India
  • インド ・ ムンバイー ニ オケル エイガ セイサン ・ リュウツウ システム ト クウカン コウゾウ

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抄録

本研究はインド映画産業,特にその中心であるムンバイー映画産業(ボリウッド)の発展過程,生産・流通システムとその空間構造を明らかにした。ムンバイーは,パールシー資本とパールシー演劇の存在,ヒンディー語映画の制作,インド全土からの人材流入,反社会的勢力からの資金流入,1990年代後半からの政府支援などにより,インド映画産業の中心地として発展してきた。ムンバイーでの映画制作は,プロデューサーや俳優の住居/事務所やスタジオが集積するムンバイー市北郊を中心に行われる。しかし近年,ヒンディー語映画を中心に,撮影工程は経済的理由と創造的理由から地理的に拡散する傾向にあり,録音・編集工程の一部も技術的理由から国内他都市でも担われるようになっている。ヒンディー語映画の配給は1990年代以降,12区域に地理的に区分されるインド国内市場に加えて,国外市場と衛星テレビ市場が急成長してきた。

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