英語読字障害スクリーニングシステム開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of screening system for English reading-disorder
  • エイゴドクジ ショウガイ スクリーニング システム カイハツ

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説明

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[要約] 言語認知機構の発達を解明するために,読字反応時間検査を千葉大学教育学部附属中学校(以下,附属中学校)にて実施してきた。このシステムが,英語における読字障害のスクリーニングに有用であるか調査するため,まず,附属中学校,公立A中学校,公立B中学校の1年生を対象に検査を実施し,英語,漢字,イタリア語の3言語について,各言語を認知する脳の機能に関連性があるかを検討した。英語とイタリア語は表音文字,漢字は表意文字であることから,認知の仕方は異なることが推測された。その上で,実際に読み書きに困難を抱えた生徒を対象としてこの検査を実施したところ,漢字の読字反応時間は正常範囲内である一方,英語においては+2SD以上となるなど,表音文字と表意文字のどちらの認知機構に課題を持っているのかを明らかにすることができた。したがって,この読字反応時間検査は,英語における読字障害のスクリーニングに有用と思われる。

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