ソーシャルメディア時代における「関係志向のIMC戦略」を考える : コカコーラ社のキャンペーン事例を中心として

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タイトル別名
  • Analyzing the Potential Role of Relationship-oriented IMC Strategy in the Era of Social Media : Focusing on the Case of the Coca-Cola Global Campaign
  • ソーシャル メディア ジダイ ニオケル カンケイ シコウ ノ IMC センリャク オ カンガエル コカコーラシャ ノ キャンペーン ジレイ オ チュウシン トシテ

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抄録

本研究の目的は、ソーシャルメディア社会における戦略的コミュニケーションの重要性や IMC の中核概念として注目されている顧客とのエンゲージメント戦略の特性、そしてそれが社会文化的にどのような意味をもつのかについて考察することである。低関与商品にもかかわらず、社会文化的価値を共有するコード体系をベースに消費者の自発的な参加を促し、消費者から強い共感を得たコカコーラ社のグローバルキャンペーンを分析対象とした。分析結果、同社のキャンペーンはブランド商品の販売以外に、社会文化的な特性を分析し、共感できる普遍的価値を提供することで、より強い感情的なエンゲージメントが構築され、究極的にそれが IMC 活動を成功に導いた重要な要因であることが確認された。なお、ソーシャルメディア社会において既に「脱結束」を経験した消費者は『Alone Together』ではなく、信頼ベースの人間的価値を求めていることが明らかになった。

収録刊行物

  • 研究論集

    研究論集 110 171-191, 2019-09

    関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部

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