視覚動詞 look/see、「みる」/「みえる」の比較 : 動作主性および視覚認知プロセスに基づく認知言語学的考察

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of English and Japanese Visual Perception Verbs Look/See and Miru/Mieru : A Cognitive Linguistic Study Based on Agentivity and Visual Perception Processing
  • シカク ドウシ look see ミル ミエル ノ ヒカク ドウサ シュセイ オヨビ シカク ニンチ プロセス ニ モトヅク ニンチ ゲンゴガクテキ コウサツ
  • シカク ドウシ look/see 、 「 ミル 」/「 ミエル 」 ノ ヒカク : ドウサシュセイ オヨビ シカク ニンチ プロセス ニ モトズク ニンチ ゲンゴガクテキ コウサツ

この論文をさがす

説明

視覚動詞 look/see、「みる」/「みえる」には、物理的に視覚で知覚する意味と、心理的なイメージを伴う心的に知覚する意味の両方があるが、本稿では、主に物理的な視覚による知覚について認知言語学的に比較・分析する。一般的には look at が「みる」、see が「みえる」であると考えられているが、これら日英の視覚動詞のそれぞれが独自の意味範疇を有し、このような単純な対訳では不十分であると思われる。このことを考察するために、これまで意味特定の基準として広く用いられて来た「動作主の有無」の妥当性を問うとともに、生態学および認知科学的な視覚情報の処理プロセスに関する知見を基に look/see、「みる」/「みえる」によって喚起される概念や機能の顕在化または希薄化の傾向を示し、言葉自体の意味が文脈によって変化する可能性を検討する。

収録刊行物

  • 研究論集

    研究論集 103 71-87, 2016-03

    関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ