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- Tange Kazuhiko
- Kansai Gaidai University
Bibliographic Information
- Other Title
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- 4番目の劇 : エウリビデス『アルケスティス』考
- ヨンバンメ ノ ゲキ エウリビデス アルケスティス コウ
- 4番目の劇--エウリピデス『アルケスティス』考
- 4バンメ ノ ゲキ エウリピデス アルケスティス コウ
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Description
ギリシア悲劇の競演の最終審査は、予選通過者3人がそれぞれ一日に4篇の劇を上演して競われるが、その4番目に上演される劇はサテュロス劇であるのが通例である。サテュロス劇とは、山野の精サテュロスが合唱隊に扮して幾分品の悪い下ネタで笑いを取る短い笑劇である。ここに取り上げる『アルケスティス』は、サテュロスは登場しないものの4番目に上演された劇であるゆえに、古来サテュロス劇の代替作品と見なされてきた。 本稿は、そのサテュロス劇的要素を劇中に探りながら、同時に作者エウリピデスが唯一残存するサテュロス劇『キュクロプス』で見せた笑劇の背後の真摯な人間観、また鋭い時代意識が本編にも見られるかどうか、主要人物アルケスティス、アドメトスの死生観をもとに考察する。
Journal
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- 研究論集
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研究論集 87 135-150, 2008-03
Kansai Gaidai University
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224859285632
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- NII Article ID
- 110006615993
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- NII Book ID
- AN00046756
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- NDL BIB ID
- 9479161
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- ISSN
- 03881067
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- JaLC
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- Abstract License Flag
- Allowed