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- 英語と日本語における否定
- エイゴ ト ニホンゴ ニ オケル ヒテイ
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[要約]「ない」とは, 自然界に目に見える形であるものではなく, 人間の意識と係わるもので, 期待したものが見出されないことで認識される概念である。何かを求め, 見つからないと, それが「ない」という意識になるが, その表現方法は英語と日本語ではかなり違う。文法的には日本語では否定語を必ず文末に置き, 「~ではない」という形しかできないのに対し, 英語は名詞否定, 文否定, また肯定文で否定を表すなど, 日本語ではできないさまざまな言い方ができ, まるでゲームのように否定表現を楽しむ感がある。ただし日本語は「ない」を使った形容詞は実にたくさんあり, 「もったいない, くだらない, なさけない, かもしれない, なければならない」のようによく使う。文化的には日本は和の文化で融和を求められ, 相手に否定表現を使いにくいのに対し, 西欧は個の文化だから自分の気持ちをはっきりと述べられることが背景にある。
Journal
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- 千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University
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千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 68 271-279, 2020-03-01
千葉大学教育学部
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224859812608
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- NII Article ID
- 120006875623
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- NII Book ID
- AA11868267
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- ISSN
- 13482084
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- NDL BIB ID
- 030519471
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
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