Usage of Japanese particles ga and keredomo in lecture discourse

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  • 講義の談話における「が」「けれども」の用法
  • コウギ ノ ダンワ ニ オケル 「 ガ 」 「 ケレドモ 」 ノ ヨウホウ

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Abstract

本研究は、人文科学系の4本の講義において、接続助詞「が」「けれども」とその変異形(ガ・ケド類とする)の使用実態を調査・考察したものである。その結果、つぎのようなことがわかった。①講義におけるガ・ケド類は26秒に1回程度出現している。②講義のガ・ケド類のうち、前置き用法が4割程度でもっとも多く、続いて逆接用法、挿入用法が2割弱、文末用法、提題用法が1割強となる。③講義全体では逆接用法のガ・ケド類は多いとは言えない。また、ガ・ケド類が逆接用法を喚起するのに逆接の接続詞の力を借りることがある。④前置き用法は予告的に、挿入用法は補足的に受講者の理解に役立つ情報を示す。この二つは文の構造を複雑にしがちだが、文の構造ではなく情報の内容に意識が向けば、講義のポイントを知る手がかりとなる。⑤提題用法はパワーポイントのスライドとともに使われやすく、視覚情報を用いた講義内容の構造化が図りやすくなる。⑥相手の反応を引きだすことを目的とした文末用法は、あまり多くは使われないが、会話に近い話体の講義では増加する傾向にある。

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Details

  • CRID
    1390009224866202752
  • NII Article ID
    120005478620
  • NII Book ID
    AA12502475
  • DOI
    10.15057/26864
  • HANDLE
    10086/26864
  • NDL BIB ID
    025884788
  • ISSN
    21856745
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • IRDB
    • NDL
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • Abstract License Flag
    Allowed

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