ビジネス分野における外来語「マネジメント」に関する一考察―企業の年次報告書を分析対象として―

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タイトル別名
  • A Study of the Loanword "Management" as Used in the Business Field: An Analysis of Companies' Annual Reports
  • ビジネス ブンヤ ニ オケル ガイライゴ 「 マネジメント 」 ニ カンスル イチ コウサツ : キギョウ ノ ネンジ ホウコクショ オ ブンセキ タイショウ ト シテ

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説明

本稿は、ビジネス分野における外来語「マネジメント」の統語的、意味的特徴や類義語との相違を明らかにするとともに、ビジネス分野において外来語「マネジメント」がどのような特徴的な振る舞いをしているかを「現代書き言葉均衡コーパス」と企業の年次報告書(アニュアルレポート)を用いて分析した。「マネジメント」は、類義語の「管理」と比べ、企業やビジネスを「発展させる」というポジティブな意味が含まれているほか、企業の「経営者」自身を指す意味もある。またビジネス文書における修辞的特徴として「外来語+漢語」の混種語には、前項の外来語が視覚的インパクトを与えることで、報告書のトピックをより効果的に提示し、要点を把握する一助となる「見出し効果」があると考えられる。一方で、より説得力のある説明や経営者自身から直接発せられる表現には、外来語よりも漢語表現が好まれていると推察される。

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