書誌事項
- タイトル別名
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- Vulnerability and Resilience of Households--The Case of Zambia--
- カケイ ノ ゼイジャクセイ ト カイフクリョク ザンビア ノ ジレイ
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抄録
本論文は,既存研究ではほとんど扱われてこなかったショック後の消費水準の回復に焦点をあて,回復の有無・速度や回復を促す要因を分析した.ザンビアの南部州で2007年11月から2009年12月まで実施した家計調査に基づく月次のパネルデータを利用し,消費成長関数を推計し,007年12月に発生した大雨の影響を,家計固有のショックによる部分と村落レベルのショックによる部分とに分けて計測した.調査対象農家を牛や山羊などの家畜保有の多寡で富裕層と貧困層に分割した結果,富裕層では大雨ショックによる消費水準の低下が貧困層よりも顕著であるが,富裕層の方がその後の長期的(ショック後1年半程度)な回復速度が速いことがわかった.つまり富裕層の方が貧困層より回復力が強い.他方,貧困層でも消費水準の低下が確認できるが,消費水準の有意な回復が見られないため,貧困の罠に捕らわれたと考えられる.
収録刊行物
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- 経済研究
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経済研究 62 (2), 166-187, 2011-04-25
岩波書店
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224868312576
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- NII論文ID
- 120005289963
- 10030395990
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- NII書誌ID
- AN00070761
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- DOI
- 10.15057/22316
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- HANDLE
- 10086/22316
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- NDL書誌ID
- 11093505
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- ISSN
- 00229733
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可