河鍋洞郁(曉斎)『絵本鷹かゝみ』の研究

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  • A Study of Kawanabe Tōiku (Kyōsai)’s Ehon Taka Kagami (An Illustrated Mirror of Falconry)
  • A Study of Kawanabe Toiku (Kyosai)'s Ehon Taka Kagami (An Illustrated Mirror of Falconry)

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抄録

河鍋暁斎(洞郁)『絵本鷹かゝみ』初編の出版準備は文久2年(1862) に進められていた。だが出版されたのは明治12年(1879)6月であり、初編・2編同時出版であった。その後、板権の移動をともないつつ、『絵本鷹かゝみ』は明治期に2回の再版をみる。本論文ではこの結論にいたる過程、江戸時代の鷹狩・養鷹・鷹道具壽の出版をめぐる社会環境について記す。本論文では1)暁斎の生涯を幕臣の家・狩野派「御絵師」集団に留意して述べる。2)『絵本底力心み』諸本(初印本)の書誌を比較して、初印本を明治12年6月版とする。3) 校合摺「鷹鏡」によって文久2年3月に出版準備が進められていたことを明らかにする。4) 金花堂須原届(中村)佐助に関する情報を整理する。5) 江戸時代の出版手続きのなかに校合摺を位置づける。6)幕末の壽籍統制と『絵本鷹かゝみ』出版の関係を素描する。7) 松山堂藤井利八版『絵本鷹力心み』(後印本)を紹介する。

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