発達障害のあるクラスメートに対する中学生の認識と教員の指導 : 小学校教員対象の調査結果との比較からみえてくること

書誌事項

タイトル別名
  • ハッタツ ショウガイ ノ アル クラスメート ニ タイスル チュウガクセイ ノ ニンシキ ト キョウイン ノ シドウ : ショウガッコウ キョウイン タイショウ ノ チョウサ ケッカ ト ノ ヒカク カラ ミエテ クル コト
  • Junior High School Students’ Perception of Classmates with Developmental Disabilities and Teachers’ Guidance to Promote Understanding the Impairments : Comparison of results from a survey of elementary school teachers

この論文をさがす

説明

中学生を含む青年前期の子どもには,特に女児において,価値観や好みを共有できる少人数の仲間集団をつくる傾向が見られる(石田,2002)。石田・小島(2009)は,児童期から青年期にかけて多くの時間を共有し多くの活動をともにする仲間集団は,彼らにとって重要な意味を持っていると述べている。一方でこの時期には,グループの外にいる子どもたちを寄せつけないような強い排除が生まれやすいとされている(有倉,2011;有倉・乾,2007)。この発達段階にある中学生が,クラスメートである発達障害児の特性を理解し,良好な関係を保っていくために,教員はどのような指導を行うべきであろうか。本稿では,発達障害児に関するクラスメートの理解を促すための指導を,障害理解指導と呼ぶ。発達障害児の学級適応を図るにあたり,教員が発達障害児に対して,その特性に応じた支援を行う必要があることは言うまでもない。しかし,発達障害児への指導のみでクラス内の子どもたちの関係を良好に保つことはむずかしいのであり,クラスメートへの障害理解指導のあり方についても検討を進めていく必要がある。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ