わが国大学運動部における組織マネジメントの研究 : クリス・アージリスの所説を手掛かりとして

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タイトル別名
  • A Study on the Management of College Sport Clubs in Japan : From a Perspective of Chris Argyris's Management Theory

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説明

本稿は,わが国の大学運動部の組織マネジメントの理論枠組の構築を課題としている。まず,先行研究において大学運動部の目的に関する統一的な見解がないこと,部員に身に着けさせるべき能力とマネジメントのあり方に関する議論が別々に行われていること,大学運動部を包摂的に捉えるための理論枠組の構築がなされていないことを指摘した。そのうえで,組織研究者のクリス・アージリス理論に依拠し,その理論枠組みの構築を試みた。そこでは,大学運動部は部員の競技者としての成長と,学生としての成長の両方を実現することを目的とすること,その手段として部員たちが部の運営に主体的に関わる自治的活動に参画し,その活動における問題を探索,発見,改善し,時に組織の価値観,思考枠組の変革を実現し,自らを成長させること,それを可能にするには,部員は大学コミュニティへの関わりを強く持つこと,こうした活動を指導者が認め,支援する必要性を論じた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390009224894930048
  • NII論文ID
    120006602896
  • DOI
    10.24547/00000141
  • ISSN
    09196110
  • Web Site
    https://togaku.repo.nii.ac.jp/records/147
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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