『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン』がもたらしたもの : 100万人集客の音楽イベントが創出する社会的・経済的価値

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Study of the Music Festival, "LA FOLLE JOURNEE au Japon"
  • 『 ラ ・ フォル ・ ジュルネ ・ オ ・ ジャポン 』 ガ モタラシタ モノ : 100マンニンシュウキャク ノ オンガク イベント ガ ソウシュツ スル シャカイテキ ・ ケイザイテキ カチ

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抄録

東京丸の内でゴールデンウィークに開催されるクラシック音楽のイベント「ラ・フォル・ジュルネ」は,「安い・短い・気軽」な音楽祭として定着し,13年続き,様々な効果をもたらした.クラシック界においては,クラシック初心者を取り込むことに成功し,コンサートや音楽祭の新しいカテゴリーを作った.一方,地域においては,丸の内が従来のビジネス街から,買う,食べる,遊びにくる商業街に変わる過程で,「ラ・フォル・ジュルネ」は中核的な存在となった.結果,丸の内の文化的イメージの発信,集客の玄関口としての機能を果たし,丸の内地域ブランド向上に寄与した.「ラ・フォル・ジュルネ」の成功は,社会の問題やニーズに取り組むことで,社会的価値を創造し,その結果経済価値が創造されるというCSVの考え方で捉えることができる.

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