感謝を表す表現「ありがとう」と「すみません」 : 大学生におけるコミュニケーション様式の一考察

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  • Expressions of Gratitude : Arigatou and Sumimasen : A Study of Communication Style of University Students

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説明

本稿は,日本語の感謝表現の「ありがとう」や「すみません」がどのように使い分けられているかを,大学生のアンケートにより考察することを目的としている。日本語は相手との上下関係,また親疎関係などによって表現が変化する言語であるが,それが感謝表現ではどのように表れるかを調査した。日本語の「すみません」には謝罪の他に感謝の意味もあるが,大学生は目上に対して恐縮の気持ちを含む「すみません」を感謝表現として使うケースが多かった。また,親疎関係にかかわらず,感謝の「すみません」よりも「ありがとう(ございます)」という直接的な表現を用いるケースが多い事も明らかになった。さらに,「すみません,ありがとうございます」という「謝罪+感謝」の構造を用いるケースも特に女性に多く見られた。大学生が「ありがとう」を感謝表現として積極的に使う理由や若者世代(大学生)の感謝表現に伴うコミュニケーション様式について考察する。

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