「間島問題」と日露戦争

書誌事項

タイトル別名
  • "Jiandao Issue" and Japanese-Russo War
  • 「 カントウ モンダイ 」 ト ニチロ センソウ

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説明

「清韓通商条約」は近代清国と韓国の間で結ばれた対等的条約と言われている。この条約の中で図們江(豆満江)と鴨緑江を暫定的に境界線と見なし、両国官民の無許可の越境を禁止している。しかしその後、ロシアが満洲および間島を支配下におき、清韓の「間島問題」に介入したため韓国は危機感を抱えて、間島を自国領土と主張し、境界線を越えて官憲を派遣した。それに対して清国は抗議をし、清国領土への官憲の派遣は「清韓通商条約」に違反すると反論した。両国は紛争し清韓の国境地域は不安定な状況に陥った。ロシアの介入と清韓政治関係の悪化は、日本にとって韓国における既得利益を脅かすものと認識され、清韓両国の領有権紛争に介入した。日露戦争勃発の背景にはもう一つ「間島問題」があった。

収録刊行物

  • 大学教育研究紀要

    大学教育研究紀要 9 27-42, 2013-12-30

    岡山大学国際センター, 岡山大学教育開発センター, 岡山大学言語教育センター, 岡山大学キャリア開発センター

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