RFプラズマCVD法を用いてPPS上に形成したDLC膜の機械的特性

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  • Mechanical Properties of DLC Coatings Prepared on PPS by RF Plasma CVD
  • RFプラズマCVDホウ オ モチイテ PPSジョウ ニ ケイセイ シタ DLCマク ノ キカイテキ トクセイ

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本論文では、RFプラズマCVD法を用いてPPS(ポリフェニレンサルファイド)上にDLC膜の形成を報告した。基板の表面粗さは,おおよそRa0.1mmに調製され、100から400Wの異なるRF出力で4つのタイプの試料が準備された。膜厚は2.0mmに制御された。皮膜構造や粗さは、ラマン分光分析や表面粗さ測定、SEMによる表面観察、硬さ試験、スクラッチ試験により評価された。摩擦/摩耗特性はボールオンディスク摩擦試験機にて評価された。SUS304、SUJ2、ZrO2、そしてSi3N4のボールが摩擦試験の相手材に使われた。摩擦試験後、試料と相手材の摩擦係数や比摩耗量が計算された。RaはRF出力300Wまでは減少したが、400WのRaは300Wよりも皮膜表面の亀裂のために大きかった。ダイナミック硬さは、RF出力の増加に伴い増大した。RF300WのDLC膜の密着性は最も良好であったが、付着力は400Wの方が良いようであった。RF300Wおよび400WのDLC膜は、相手材料にかかわらず、比摩耗量が少なかった。

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