ドイツ・ヴァイマル共和国における「性・結婚相談所」の成立と消滅 : 「性」の民主化へのプロセス

書誌事項

タイトル別名
  • Forming and Closing of the "Sex・Marriage consulting Bureau" in the Weimar Republic of Germany : The Process of the sexual Democratization
  • ドイツ ヴァイマル キョウワコク ニオケル セイ ケッコン ソウダンショ ノ セイリツ ト ショウメツ : セイ ノ ミンシュカ エノ プロセス

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説明

第一次世界大戦後のドイツ・ヴァイマル共和国では、開放は同時に消費指向性をもたらした。まず「性」の解放が進む。これは産児制限への欲求となって「性相談所」の設立をうながす。1919年から1932年までに400件以上の相談所ができ、そのうちのほぼ400件がベルリーンに集中していた。20年末には最高潮となる。フェミニスト、ヘレーネ・シュテッカーは精力的に相談所設立にかかわり、「性の民主化」をおしすすめた。しかし、1926年以降には公営の「結婚相談所」が設けられ、その方針は社会ダーウィン主義的な選別的断種においていた。「性科学」と「優生学」への両極化へのプロセスがはじまる。しかし、ナチズムはすべての成果を破壊する。

収録刊行物

  • 社会科学

    社会科学 (79), 1-30, 2007-10-20

    同志社大学人文科学研究所

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