第一コリント書5章におけるパウロの説諭(レトリック) : 黙示的終末論の機能について

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タイトル別名
  • Rhetorical function of apocalyptic eschatology in Paul's argumentation in 1 Corinthians 5
  • ダイ1 コリントショ 5ショウ ニオケル パウロ ノ セツユ レトリック : モクシテキ シュウマツロン ノ キノウ ニツイテ
  • ダイイチ コリントショ 5ショウ ニ オケル パウロ ノ セツユ レトリック モクシテキ シュウマツロン ノ キノウ ニ ツイテ
  • 第一コリント書5章におけるパウロの説諭レトリック : 黙示的終末論の機能について

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抄録

第一コリント書5章の議論においてパウロはユダヤ教黙示的文書に見られる法廷的伝承と宇宙論的伝承を持ち込んでいる。法廷的伝承を利用することで、近親相姦を犯した者、あるいはその他の悪徳を犯す者の自己責任を厳しく問うている。それによってパウロは個人の行為に対する神の終末審判を喚起させ、信仰者に行動規範を提示している。また、宇宙論的伝承を利用することで、人間の不品行を宇宙論的文脈におき、その位置づけを通して宇宙における神に敵対するサタンの勢力、そしてキリスト信仰共同体内の連帯とそこからの離脱の重大性について周知させている。

収録刊行物

  • 基督教研究

    基督教研究 70 (1), 23-39, 2008-06-27

    基督教研究会

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